脳溢血の治療法 高麗手指鍼とサウンド・アキュパンクチャ
脳溢血の兆候というのは、私にもありました。
しかし多くの患者さんのように、その兆候を疲れだとかほかの症状として、自分で納得してしまうことが多いのです。
特に頭痛が起りますが、これもいつも起る頭痛として見過ごす場合が多い。
いつもの症状と違うと気がついて、一命を取り留めた方がテレビで紹介されますが、少数例の場合が多いのです。
脳溢血の主原因になるのが高血圧です。
いまだに高血圧の決定的な対処法はありません。
私の場合処方された薬の副作用に苦しみ、それが原因で薬に対する不信感が募りました。
薬の中位書きにもあまり副作用のことは書かれておらず、特に私に起った症状はどこにもありませんでした。
副作用としてはごく少数派だったのかも知れません。
患者さんの高血圧は治せるのに、なぜか自分の血圧は下がりません。
薬を飲んでも安定せず、結局降圧薬に対する不信感がありました。
そこで求めるのが降圧薬を飲まないように、または薬の危険性を訴える様々な情報です。
鍼灸の文献を探しても、血圧調整は難しいということになり、決定的な処方も見当たりません。
漢方薬も試しましたが効果なく、ある漢方医は「漢方薬では血圧は下がりません」と言っていました。
脳溢血を発症して後遺症に苦しんでみると、やはり循環器科の専門医それも評判のあるところで、精密検査をしてもらうべきだと思うのです。
まず薬を服用し当面の高血圧、高いほうが170、180あればまずこれを130程度にしたほうが得策です。
下がった上で、高血圧の原因を考えることだと思います。
確かに降圧薬は副作用があり、命を削る危険性はあるかもしれません。
しかし脳溢血で倒れたあとの苦しみを考えれば、これの発症を極力避けるべきだと思います。
私の場合は鍼灸師ということもあり、入院しICUを3日後に一般病棟に移って、4日目から自分で鍼治療をしました。
運動麻痺ではなかったので、痙縮と言うコリや締付感が主であったので、3週間の治療では効果を実感するまでは行きませんでした。
出血部分はいま闘病されている、桑名正博さんと同じところでした。
結局いま2年半近くなって回復途上にあると実感している根拠は、自ら研究開発中の「手のひらに脳のつぼを落とすこと」と「サウンド・アキュパンクチャ」によってです。
脳溢血の鍼や灸治療は、発症後1ヶ月以内に行わなければ効果が無い。
これは主に運動麻痺のことを言っているわけで、痙縮は対策が無いようです。
この痙縮の原因は脳が筋肉のコントロールを出来なくなっているので、ここを治療し回復するか代償する部分を作らないとなりません。
脳の各部分に鍼をさすことは出来ないので、手のひらのように脳と密接に結びついている手のひらにつぼを見つけ出し、ここを通して脳神経の回復を図らなければなりません。
脳の研究は昨今目覚しい勢いで進んでいます。これらの研究を元に、脳の神経各部分に呼応する音を探し出し、音で刺激し治療をするのが「サウンド・アキュパンクチャ」なのです。
徐々にゆっくりという表現ですが、目覚めるごとに回復していく喜びは何にも代えがたいものです。
これも高麗手指鍼を開発された、韓国の柳泰佑師に感謝です。