脳溢血後遺症治療 9月28日
昨日私が自転車に乗って外出すると、バランスがとても良くなったことに気がつきました。
そしてペダルを踏み込む力も強くなっていました。
徐々に緩やかに回復していることを実感しました。
さて今日はもうお一人の左半身麻痺患者さんが治療に見えました。
体調は良さそうです。
「何かご希望はありますか?」
答えて曰く「サウンド アキュパンクチャにもう少し即効性があったら」でした。
私もそう願いたいのですが、何しろ人間の体はそう急激に変化するものではありません。
急激に変化があると、歪がでてかえって悪化する場合があるのです。
最近NHKなどでも脳溢血脳梗塞の後遺症について、様々な劇的に回復している患者さんを紹介をしています。
しかしこれはほんの少数ではないかと思っています。希望を与えるのは良いのですが、現実の効果は限定的です。
昔は病院でも脳溢血患者をあまり長く置かなかったので、発症後1ヶ月以内に鍼灸を試す方が多かったようです。
そこでかなりの方が後遺症で苦しむこともなかったようです。
今ではこれがかなり難しくなっています。
病院でリハビリを行うので、治療の他にリハビリ期間が加わるからです。
テレビで動かなかった腕が自由になったなどと紹介された例は、全く動かない場合ではなくそこそこ動いていることが多いのです。
経頭蓋磁気療法が効果を上げているようですが、治療を受けられる患者は限定的です。
自分で歩いて病院に来ることができたりする場合のみで、まったくの運動麻痺がある場合は適用外です。
痙性麻痺は徐々に回復しているとは言え、やはり体に支障のない程度に納得する速度で完治に向かうスピードが欲しいものです。