脳溢血後遺症の鍼治療 まだまだ研究
昨日患者さんが見えたので、脳神経のツボの補瀉について研究を手伝ってもらいました。
もちろん一本一本鍼を刺したり抜いたりするので、痛いもので忍耐が必要です。
自分でも自らの手に刺して研究しているのですが、いろいろなことを考えながらしてしまうので、このような検証がどうしても必要欠くべからざる作業になります。
さて脳の運動野は身体に命令を出しています。
それがうまく伝わらないのは、途中で命令伝達が乱されてしまうのが原因です。
脳幹にその原因があるとされているのですが、それが間脳なのか中脳延髄なのかがはっきりしません。
それが今回限定できました。
早速昨晩自分の身体に刺して実験しました。
肩と肩甲骨周りの痙縮が軽くなって来たように感じます。
しかし人間の身体なので、その部分だけに限定されているわけではありませんでした。
徐々に乱れてきて乱れてまた正常になる。
いわゆるグレーゾーンが存在することには驚きまた納得する発見でした。
解剖学的には脳は解明されているのでしょう。
まだ機能的には解明が急ピッチで行われているようです。
しかしこれを治療の面から生かしていくにはまだまだで、入り口にとどまっているのです。
と言っても脳神経を調整することが出来るのは、耳鍼のフランス人医師ポール・ノジェ博士か手のひら先生の高麗手指鍼でしかないはずです。
気の調整になると耳鍼は出来ないので、今は独壇場といえるかもしれません。
が、だれも行っていない分野なので、これからも大海に漕ぎ出したコロンブスみたいに常に挑戦になるのかも知れません。