脳溢血脳梗塞後遺症 治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼の脳溢血脳梗塞後遺症治療について語ります。

脳溢血脳梗塞の鍼治療 痙性麻痺の治し方

 新患の方は昨日で3回目の治療でした。

2回目の治療の状態を聞くと、痙縮による手が締まったりすることが少しなくなったようです。

また外気が下がってくると腕が冷たくなっていたのが、冷えを感じなくなってきたそうです。

昨日は自分の身体を使って、痙性麻痺を起こしている脳幹部分の刺激をどの程度の強さにするのか、またどの部分から調整していったら良いかを発見したことを彼に試しました。

手が内側にすぐ曲がってしまうので、最初の時は強く押さえつけなければ鍼をさせませんでした。

今回は少し緩んできたので、それほど押さえつけるようなことは必要ありませんでした。

痙性麻痺を起こしている脳幹といっても、脳の中に区域が書き込まれているわけではないので、中心となるところと境界のところとは差をつけて調整しなければなりません。

また長期に運動麻痺が続いていると、運動野からの信号も弱くなってくるそうです。

彼の場合発症から20年以上経過しているので、運動野の刺激も強度を検査しないといけません。

私と比べると彼のケースは1.5倍強度を増さなければならないと出ました。

今回の結果が待たれます。

ところで昨日はウォーキングに出かけました。

少し距離を長くしました。

身体が軽くなっていたことに気がつき、その気分になったからです。

歩いていると左腕が痙性麻痺の影響で締め付けられる感じが出てくるのですが、出てきたかなと思いましたがそのままで帰ってきました。

今朝はやたらと元気になり買い物掃除と自分でも驚くほど元気でした。

身体をチェックしてみると、肩甲骨周りの硬い凝りが消えてきて、肩から腕の辺りが重い感じに変化しているようです。

庭になっている柚子を収穫しましたが、昨年は脚立を使って慎重に行っていたのが今年は塀によじ登って済ましました。

身体の凝りが少なくなってバランスが取りやすくなってきたようです。

血圧も安定し心臓の動悸もなくなり心電図もあと少しで正常になりました。

これからはウォーキングから少しづつ筋力回復を図っていけば、元の状態まで回復できる目処が立ってきたといえます。

運動麻痺に関しては痙性麻痺の治療が効果を出し始めたあと、どの程度に比重を持っていくかがいま予測される問題点です。

まは脳神経の損傷部分に関しては治療の中で、海馬の刺激と海馬への命令刺激を伝える嗅野の活性化について、これから考えていくことが重要になってくるはずです。