脳溢血脳梗塞後遺症 治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼の脳溢血脳梗塞後遺症治療について語ります。

脳溢血脳梗塞後遺症の鍼治療 鍼の刺激度を変えました。

 完全左運動麻痺の治療にどの程度刺激を増やしたら適度なのか考えていました。

自らの身体で試した検査方法を行うことにしました。

鍼灸では刺激度を加えるにはいくつかの方法があります。

そのひとつに多鍼と言う方法があります。

”多”すなわちツボに2本以上の鍼を刺し刺激を強める方法です。

金成万先生は「がん患者には500本も打つことがある」と言っていました。

鍼の本数は多くても少なくても効果はありません。

ではどうしたら良いか?

それは患者さんの身体に聞くということです。

それが正解でそれ以上の正解はありません。

私の場合は運動野のツボには現在は4本が正解と出ました。

この患者さんには6本でした。

感覚野も同じ本数でした。

それから命令信号を乱している脳幹はそれぞれ2本づつ、鍼を刺しました。

そこだけ打つのではなく、脳神経は境目があるわけではないので、当然前後も治療部位になるのです。そこは弱く鍼1本にしました。

治療後は痙縮で腕が固まっていたものが完全脱力しました。

本人に硬さとか締まった感じはないのですが、腕が勝手に曲がったり手がこぶしを握り締めてしまったり不随意運動がありましたが、それが取れたということです。

腕や足がすぐ動き出すか否かは分かりませんが、まず第一段階の痙縮がなくなったのは成功と見ます。

いまお一人の患者さんにも試しましたが、明確な変化は見て取れませんでした。

この患者さんはこのところ引きずっていた足が上がるようになってきたので、内部ではすこしづつ変化が起こっているので、今回の治療で更なる変化が起こると良い、そう考えています。

私の場合は日々自らを実験台にして実験治療を行っているわけですが、やたらと眠気が襲ってくるようになってきました。

これも脳の中で大きな変化が起こっているので、その結果の強烈な眠気と理解しています。

神経痛が起こったり、感覚が戻ってきたり、左腕の可動域が広がってきたりと、毎日が変化の連続です。