脳溢血脳梗塞後遺症 治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼の脳溢血脳梗塞後遺症治療について語ります。

脳溢血脳梗塞後遺症の鍼治療 新年を迎えて

 発症から数えて4年を経過しました。

痙性麻痺がどのようになったかを検証してみました。

手足が動かないという完全な運動麻痺はなかったのですが、痙性麻痺はつらいものがあります。

左半身に10キログラムはあるかと思えるような鎧を、毎日背負っている感じがしました。

その上からだの部分部分は締め付ける感じが、ジワーッと四六時中ありこれが結構つらいものがありました。

今のリハビリテーションでは修復不可能なものです。

肩の三角筋が固く腕が上に上がらないので、触ってみるのですが硬化しているわけではありません。

脊髄から出ている神経の命令を脳が制御できないので、このような痙性麻痺が起こるのです。

脳の修復をしなければ改善できません。

左目がやられていたので遠いところの景色が2重になる複視を起こしていました。

この修正は鹿児島大学の川平和美教授の本を買って自分で治しました。

しかしほぼ違和感がなくなったのはつい最近で、それでも完全回復という感じはありません。

これも自分でネットで調べて見ことであって病院からの助言はありませんでした。

リハビリは自分でやらないと元には戻らない、そうはじめから考えて今日まで来ました。

しかしこれは全くの素人でもいわんや医師でさえ、元に戻るなんて今の医療レベルを知るほどに、元のように戻るには不可能と思うはずです。

幸い私には自ら名付けた「手のひら先生の高麗手指鍼」がありましたので、これで何とかなるだろうという確信めいたものがありました。

しかし伝統的な鍼も様々な鍼や鍼灸も、脳溢血脳梗塞の後遺症には万能ではありません。無力といえます。

川平式の促通法によるリハビリも、完全な運動麻痺には無力です。

痙性麻痺は対処の方法はありません。

痙性麻痺には対策の方法がなく、無力といえることが分かってきました。

高麗手指鍼治療でも従来の方法では改善が全くといっていいほど見られません。

脳溢血でダメージを受けた身体全体のケアは出来ても、痙性麻痺の諸症状はなかなか取れてきませんでした。

それでもほんの少しづつですが効果が感じられたので、まだ心が折れるようなことはありませんでした。

しかし医療に関係なくその情報もない患者さんには、あきらめることしかないのかと思うと他人事ではない気がしました。

人生をあきらめる未来に希望を感じられないと言うことは、他の状況に置き換えてもつらいことではないでしょうか。

もちろん高麗手指鍼を行っても他の鍼と同じように、脳溢血脳梗塞の後遺症は治療できません。

そこで東洋医学には内臓の音が5音だけ決められています。これを使って治そうと考えました。

音なら脳を刺激できないだろうかと、発症以前から研究をしていました。

ベットの上にいたときからこの方法が自分の病気を治すには、最大最高の治療法ではないかと思っていました。

パソコンで音を作るDTM(デスクトップミュージック)を、なんとか稼動させるために1年も費やしてしまいました。

それから患者さんの協力を得て、様々な工夫を加えてきました。

何回も作り直していくうちに、人間の仕組みや今までの鍼治療についても様々なことに疑問が湧いてきました。

もしかすると今までの治療そのものの欠陥が見つかってきたのではないかと思えるほどです。

鍼の進歩そしてDTMで作成した音の治療法、名付けて商標登録した「サウンドアキュパンクチャ」が格段に進んだのは、手のひらに脳神経に対応するつぼを精緻に発見したということです。

このことが鍼治療にもサウンドアキュパンクチャ(略してSA 音で行う鍼治療)にも、大きな発展をもたらしました。

発症から時間がたてば運動命令をする運動野からの信号も弱くなってきます。

痙性麻痺の原因箇所である脳幹を修復するなど、多くのことが出来るようになりました。

単にツボに鍼を刺してもこのことは出来ないのです。

それぞれのツボをどのように運用するかという問題が生じるのです。

また改善がはかどらないことが、実は臓器の障害たとえば腎臓たとえば心臓が十分に機能していないのだと分かりました。

次回もこの続きを書きましょう。