脳溢血脳梗塞の鍼治療 新年を迎えて その2
誰でも脳溢血などは思いも寄らないことなので、発症したらその驚きはいかばかりでしょう。
年齢がいった方はリハビリをやる氣力も失せてしまうようです。
それだけ衝撃が大きいのです。
それに対しリハビリ対策があるかといえば、それはほとんど無いと言っていいでしょう。
よくウォーキングを熱心にやっていたら、元のように仕事も始められたなどというのは、万二一つの出来事なのでしょう。
鍼灸でも発症1ヶ月以内に治療を始めたら、手足が動くようになったという症例は多くあります。
現状今の医療機関ではそのような体制にはなっていません。
私の場合も2週間でもう対策はないので退院を願い出たら、前例がないので3週間はいてくれといわれました。
それもリハビリはお飾り程度の組織なので、こちらが望むようなものは組み込んでなかったのです。
心臓に負荷をかけすぎていたので、そちらを先に治さなければいけなかったのです。
今考えるとそういえるのですが、弱った一度負荷をかけすぎた心臓を元のようにするには、結局4年近くかかってしまいました。
この顛末は心電図として載せているので、興味のある方は「心臓疾患 原因と治療 http://diabetes-1.hatenablog.com/」をご覧ください。
その前に血圧を安定させなければならなかったのですが、そのきっかけは主治医を変えたからでした。
医者は選ばなければなりません。教訓です。
結局医者は、というより現代の医療では何故高血圧が起こるのか分からないのです。
本態性高血圧というのは、原因の分からない高血圧ということですが、どうやら私はその原因が分かりました。
そして手のひらに脳神経のツボを決めて、治療をはじめてから分かりました。
今行われているリハビリやウォーキングなどの運動療法は、患者に対し負荷をかけすぎです。
それがよく理解できました。
何年も前家の近くをリハビリなのでしょう、必死に歩いていた人がいました。
2、3年見かけたあといなくなってしまいました。
さらに3年後に自転車でいつもは行かない方角に出ると、その方が同じように必死こいて歩いていました。
脳溢血でダメージを受けた脳神経は修復されなければなりません。
修復される神経を作り出すのが海馬という場所です。
そこでは運動などの負荷がかかると、新たな神経を作り出すことが出来なくなるのです。
つまりオーバーワークで負荷をかけすぎると、元の回復は望めないということになります。
どれくらいの負荷が限界か?それは個々人の状況にも寄ります。
しかし日々患者さんの治療と自らの治療を行っていると、その負荷はほとんどしないほうが良いと思います。
鍼で脳の調整をすると脳が反応してとても疲れます。
夕食後テレビを見て鍼を打っていると、突然意識を失うような眠気が襲ってきます。
それだけ身体に負担が係っていたと言う事でしょう。
鍼治療によって全てのものが整えられたので、脳がリラックスして眠気が襲ってきたということです。
1時間もすると気がつくのですが、そこで身体がまた緩んでいるのに気がつくのです。
これの繰り返しでした。
この鍼治療で気がつくのは、4年前と今日とはテレビやそのほかに対する興味が、とてもレベルアップ(リファイン)されてきたのに気がつきます。
4年前の退院直後は穏やかなニュースや旅行番組しかテレビで見なかったのが、やがてお笑い番組に移りいまはそれらに興味はなくなりました。
発症前からよく見ていた、情報番組やスポーツ番組に変化して来ました。
新しいことを理解するのは年もありなかなか遅いですが、それでも前向きになっているのは回復度を測る目安になっています。