脳溢血脳梗塞後遺症 治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼の脳溢血脳梗塞後遺症治療について語ります。

脳溢血脳梗塞後遺症の鍼治療 調味料の袋を手で裂けるようになる

 遠路来ていただいている方の状況です。

自分では思うように話せないと感じているようですが、話すスピード発音も正常になっています。

家人が驚いているのは、歩行スピードの改善度だそうです。

あとは自分でリハビリのため、軽い体操を行うようにと勧めました。

ちなみに「きくち体操」がお勧めだとしました。

これは脳を意識しながら行う運動なので、後遺症のりはびりを自ら行うには最適と思うからです。

左半身完全運動麻痺患者さんは、前回から痙性麻痺が起こっていた左手が、麻痺がとれてだらんとするようになったそうです。

これは前にも書いたと思いますが、脳が制御するための信号を、途中で乱している箇所を鍼で修正し始めたから起こったものです。

いま少しで完全に脱力しそうです。

その後に運動野から出る命令を強めて脳幹をとおり、延髄から脊髄手足の神経まで届くようになれば、後遺症治療の完成です。

今の時点ではどの程度の回復を見せるか見通しは出来ません。

なぜなら誰も行っていない治療法であり、鍼では完全な運動麻痺を治療したことがないからです。

その完全な治療法の第1号であるからです。

私の現状を報告します。

発症当時iPodに入れていた後藤みどりのバイオリンの音が、チリチリト奏でるようになりこれでは一生クラシックは聞けないと思いました。

ところが最近確たる証拠はないのですが、音楽以外も音がシャープに聞き分けられるようなのです。

インスタントラーメンのスープの袋を手で切れなくなって情けない思いをしていました。

それがまだスパッとは出来ませんが、指で裂けるようになってきました。

指先の力が戻ってきたようなのです。

それと最近外出すると大腿二頭筋がやたら痛くなるのです。

今まではウォーキングしてもそのようなことがなかったのに、その原因を考えていました。

どうやら腕や手指先なども含めて、ピリピリと神経痛が起きたりしていました。

これは脳の神経が修復され回復してきたときに起きるようなのです。

いままで動かなかったところが動き始め、落ちていた筋力のところが動かされたので、筋肉痛が起こったと考えたのです。

そこで軽い筋トレと呼ぶほどのことはないのですが負荷をかけていると、そのような痛みが緩和されてきました。

指先に力が入ってきたりすることと連動して考えると、緩やかではありますが回復の道を辿っているのだと理解できるのです。

風邪を引いたりして環境的には良くない季節ですが、春先以降に明るい光が見えるのではないかと思えるような兆候がおきています。

 

きくち体操 意識と動きで若く、美しく!

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