脳溢血にディメンションⅡの処方
手のひらに脳のツボを落として治療していました。
がそれをもっと加速したものにするため、ディメンションⅡのツボを確定することにしました。
フランスの耳鍼発明者のポール・ノジェ博士は、電圧をかけることで様々な位相で、脳のツボが耳に現れることを著しています。
しかしそれをどの様に使うかは記載されていません。
ディメンションⅠの時は、手のひらでは経絡上に重なるので、補寫ができました。
今回も同じようにして補寫を行うのですが、ディメンションⅠとⅡのツボが重なるので、そこの問題をどのように扱うかが思案中です。
そこでまず自分に試した第1回の結果です。
ディメンションⅠのツボの補寫をまず調整し、重ならない程度に運動野感覚野を中心としたところまでを、治療対象にしました。
すると痙性麻痺で一番苦しむところは、腰のはり、凝り、神経痛様の痛みですが、これがかなり取れてしまいました。
腰回りの凝りが取れてしまうと、歩行がかなり楽になります。
ディメンションⅠだけでも患者さんはかなり効果が出たと言って喜んでいました。
ディメンションⅡを工夫して加えることで、更なる改善を期待できそうです。
ここでいろいろ頭の中を駆け巡る考えがありました。
脳腸トレードオフと言う考え方です。
人間が進化してくる過程で、脳の発達にしたがって腸が短くなるというものです。
これは腸と触覚だけの動物ですが、エサがなくなると脳を作り出し移動するそうです。
そして移動先が決まるとそこに定着し、作った脳は自分で食べてしまうそうです。
これを脳と腸の関係がパラレルになるとみて、脳腸トレードオフと言うそうです。
手のひらにディメンションⅠ、Ⅱのツボを眺め、Ⅱとして加えたものが脳神経と腸と密接に関係するツボになり、そこに刺すことで腰が楽になったことを考えてみました。
腰痛でも坐骨神経痛と違って、鈍痛が主になる腰痛は腸の動きが悪く、血流障害が原因となるものです。
自身の後遺症を考えると左半身の腸の動きが悪く、血圧から下痢便秘まで関係していると思っていました。
それがディメンションⅡの調整によって解決した感じがします。
ツボの位置とその意味する脳腸との関係、それから脳腸トレードオフ理論に思い至ったというわけです。
まだディメンションⅡはどこまで使うのか、初めたばかりなのでどの程度まで効果が出るのか分かりませんが、一歩進んだような気がします。
それはソウルの学会に元気で参加出来たのがディメンションⅠの効果、それよりさらに腰などの状態が改善したのがディメンションⅡなので、これが進歩すれば更なる効果が引き出せるのではないかと思うからです。