脳溢血後遺症 痙性麻痺治療の完成か?
自分の脳溢血後遺症治療を始め、既存の鍼治療は効果がないのを知っていましたので、高麗手指鍼の治療をはじめましたが、これもすぐにこれでは治せないと悟りました。
全く効果がでないわけではありませんが、これでは百年以上かかりそうでした。
そこでフランス人医師 耳鍼の創始者ポール・ノジェ博士の様に、脳神経のツボを見つけないと解決にならないと考えました。
その発想から3年ほどで幸運にも突破口をみつけました。
5年前から脳神経やそれまで見つけられなかったツボの数々を見つけていきました。
3年前からそのツボの使いみち、ノジェ博士ではディメンションと区分していますが、その使い方までは解説されていませんでした。
ディメンションの意味もです。
そこで出会ったのが元東京芸術大学三木成夫教授著「生命形態学序説」でした。
なぜこのご著書が素晴らしいかというと、進化の原理哲学が東洋医学の哲学と合致するからです。
そこからディメンションの意味するところが、と言っても耳鍼と手のひらのツボと同じとは、証明していないので分かりません。
しかしディメンションと進化とは、手のひらにおいては合致するのです。
それから脳神経が病んでいるところの程度を測る方法を考えました。
ここで自分なりに壁が見えていたのです。
一つっ山越せばまた山が現れるといった具合です。
金成万先生が「わしは練習で5千本手に刺した」なんぞと言っていたのが、まだ耳に残っているので、そんなバカなとは思いながら逆に極力本数は減らす傾向がありました。
補と言う技術では良いのですが、瀉になるともう慎重にならざるを得ません。
金先生が仰っていたのは「手のひらは素人が刺しても治ってしまうことがある」という言葉でした。
研究しディメンションⅢまでの脳神経の分布は、手のひら指先から手首まで、無数にあるのです。
どこに刺しても脳神経を刺激してしまいます。
知らずに指したら良い結果ばかりだけでなく、悪くする事になりかねません。
てを怪我したりそこから血が流れるのは、決して脳には良いことではないのです。
吸玉とか中国では血行を促すため、皮下の血液を上までに吸い上げて、あざのように残す方法がありますが、手では決してやってはいけません。
瀉血と言って無理に血を出すのは決して行ってはいけません。
今回の壁は大脳基底核の刺激量です。
それまでは2までという限界値を決めていました。
それを診断方法を考え直すと、4にも5にもなりました。
大脳基底核は神経伝達の交差点のように考えられるところですから、相当の渋滞が起こっていてそれが痙性麻痺を起こす原因の一つであるのです。
刺激量が壁でしたがそれを突き破ると、また治療の扉が開けたようです。
これで完成かもしれません。