脳の可塑性を導くにはフェーズ理論が必要
まだ1回治療しただけですが、効果を感じたようです。
ただ1回の治療なので右半身まひが治ったなんて言うことはないのですが、この治療法は自分にとって効果がある方法だと理解し、次もすぐに受けたいとなったと家族の方から連絡が入りました。
出版した本には普通に読めば鍼灸の本としか読めないかもしれませんが、異業種で活躍されている方たちには画期的な内容だと思い評価していただいています。
すなわち手のひら先生の高麗手指鍼療法は単なる鍼治療の紹介本ではなく、進化論の視点から見ると今までの鍼治療とは全く景色が変わって見えることになるものです。
脳卒中などの治療を鍼で行う場合、頭皮にあるツボに鍼を刺すまたはその鍼に電気を流すものです。
手元に学生時代に何冊かの本からツボの効用などを書き写したメモがあります。
頭を通るツボは頭蓋内に関係する疾患を治すツボになります。
これは当然のことで、東洋医学では脳のことは分からない臓器としか知られていませんでした。
そのツボは目の疾患とかを治療するためのもので、第1次運動野大脳基底核を刺激できるツボではありません。古典に書いてあるツボでは果たして効果が望めるか否かは分からないのです。
フェーズはⅠからⅢまであるのでどこまでどこのツボを使うかは、患者さん毎に異なります。
また治療ごとにツボに刺す鍼の本数を数えて行います。そう言うことを行ったので、今回は初めから患者さんが次もと意欲が湧いたのです。
次の治療が楽しみになってきました。