9年後の脳溢血脳梗塞後遺症治療
9年前に書いていた脳溢血後遺症治療経過のその後です。
その時から手のひら先生の高麗手指鍼療法が始まっていました。
新しい脳のツボはこのころから考えていたと、改めて考えるところです。
今現在の治療法では、人間の進化を取り入れた理論になっています。
そのため体も脳のツボもフェーズⅠ~Ⅲまであり、高度な治療法になっています。
2012年8月のブログです。これは12年前の脳溢血後遺症の治療経過です。
サウンド・アキュパンクチャを1週間試聴いただいた患者さんが、2日前に治療に来られました。
「聞かれた成果どうですか」時間が空いたのでアレと思いましたが、にっこり微笑まれて「とっても今度のCDはいいです。効果があります」と言っていただきました。
「まだ改善余地はあるかもしれませんが」という言葉には「完成形でしょう」という言葉もいただきました。
確かに今回の、橋と中脳の異常興奮を抑える方式は、確実にそして毎日の実感として回復を得られます。
その改善スピードにも満足が行くものです。
朝起きたら元に戻っていたというような、夢のような話ではありませんが、この世の中にあるリハビリなどと違って、明らかに効果は違います。
さて私はというと、指先が回復してきたのかリモコンが麻痺指で操作ができることに気がつきました。
リモコンでも大きなボタンは押せたのですが、オンオフスイッチなどの米粒2つぐらいのものは、押しても指先に張りと緊張がないので、ボタンがめり込んでいたのです。
それが元のように戻ってきたのです。
小さな変化ですが、患者さんなどには大きな変化でしょう。
そういえばいまキーボードを打っている左手も、1年前に比べれば雲泥な差で早くなっています。
3週間前と比べても驚くほど軽く動いています。
以下は9月のブログです。
サウンド・アキュパンクチャも3週間目の試聴に入りました。
良くなっているところもありますが、好転反応と言っていいのか神経痛様の症状も出ました。
おそらく感覚を失っていたところが元に戻っている途中であり、そのことに伴う神経痛と考えられます。
肩のつけねいわゆる三角筋が、腕をあげるときに石のように硬くなっていたのが、今では嘘のようです。
また常に後頭部、頭蓋骨と首の境目あたり、それも奥のほうが固く締まっていたので、常に頭重がありました。
今はすっかりなくなっており、首を激しく回すとめまいがしたのですが、それもなくなっています。
私は痙縮をこう考えます。
医学書では、脳の指令を橋や中脳の異常興奮で妨げられて起こるものを、痙縮または痙性麻痺と呼んでいます。
確かに今治療が成功して元の状態に戻っているのは、その考え方を取り入れているからの結果です。
しかしなぜこのような現象が起きるかというのは説明がされていません。
痙性麻痺は脳のフェイルセーフシステムであり、今無理に元の状態に戻ると回復以上に体を酷使しがちなので、それを抑制する自動システムなのだと考えます。
体やそれを動かす脳は、単一の器官ではない。
西洋医学では脳の統率する部分を未だ解明できていない。
脳や身体が全能力を発揮できるには、すべての部分が健全でなければならない。
しかしもし脳溢血後に身体が自由に動いたなら、おそらく我々は「やりかけの仕事をしなければならない。」とか「あれとあれを成し遂げたかったんだ。」とか言って動いてしまう。
それは瀕死の脳にとっては、自殺行為に等しい。
脳溢血などは体にさほど痛みを伴うものでもないため、自覚する装置はないのである。
そこで脳は痙縮という安全装置を使って、今は回復過程にあるのだから無理をしてはいけませんと警告しているのです。
では何故時間が経過してもそのことが続くのかというと、一旦安全装置が働くとこれを解除する鍵が人間の体には準備されていないのでしょう。
西洋医学にもありません。
サウンド アキュパンクチャと手のひら先生の高麗手指鍼のみが、この鍵であるといま確信しているところです。
その後元気になったのに3年前に脳梗塞を起こし、それまでの努力がかなり無くしてしまいました。
幸いにも2年経った現在、鍼の治療は前よりも緻密になっていますが、それよりも筋力の低下を補う方に力を入れています。
その効果が上がってきましたので、元に戻るための鍼治療とサウンド・アキュパンキュチャ治療を進めるべきでしょう。