脳溢血脳梗塞後遺症 治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼の脳溢血脳梗塞後遺症治療について語ります。

東洋医学 ホントのチカラ 脳卒中治療

脳卒中(脳溢血 脳梗塞)の鍼治療

10年以上前に比べると、NHK東洋医学を取り上げることが多くなった気がしています。鍼灸師から見ると嬉しいことなのでしょうが、NHKが取り上げるものには放送倫理規定などがあるからでしょうか、内容が一般向けないし医療制度の範囲内から抜け出す番組にはなり切れていません。

 

これは公共放送としての限界があるでしょうから、そこから実験的な番組を放送することは出来ないのでしょう。

30年まえ私が鍼灸学校入学当時は、珍しい鍼灸・気功などが民間放送で放映されていました。

金成万先生は末期のがん患者を良くしたと、日本テレビ青島幸男東京都知事がMCをされていた『追跡』で紹介されました」

それ以後癌に効く温泉とか、がんを治す気功 透視が出来るロシアの女性など、様々なものがテレビで紹介されました。

当時鳥居隆篤先生の気功教室にも日本テレビから下調べに来ていました。気功としては一番の先生だと思っていますし、先生の繰り出す技も素晴らしいものでした。その技をスタッフは体験したはずですが、放映には至りませんでした。会議になると放映するか否かはハードルが高くなって没になるのでしょう。

数年前検索すると当時紹介されていた外国人気功師は裁判沙汰になっているようですが、気功などは見る側で情報の取捨選択すれば良いので、ある程度玉石の石が混ざっているのはしょうがないのでしょう。

筋肉体操やランニング 自転車などの番組がタレントなどを使って盛んに放映されています。NHKなので意図が何にもなく放送されるわけではありません。

これらについてはある程度理解していますが、ここでは言えません(😊)

このところ取り上げられる東洋医学の意図はどのあたりにあるのでしょうか?分かりませんね。

ただ東洋医学は誕生してから二千年を数えるのですが、外観は進化しているように見えてもその中身は進歩していません。

鍼灸師も分かっていないのですから、放送人が理解するはずもないのです。現状改善療法に終わってしまいますね。

漢方薬は専門外なので、リハビリ鍼治療について考えてみましょう。

リハビリ運動療法

中国の病院で行われている鍼灸治療がテレビで紹介されていました。脳溢血の後遺症治療でした。

鍼を刺した後数分から1時間以内に患者は立ち上がって歩きはじめたりします。

中国人鍼灸師脳卒中後遺症治療は得意分野なのでしょうか?

おそらくそれは彼らが気功を得意とするからだろうと思います。以前日本に招かれた3本の鍼で患者を歩かせる鍼灸師がいましたが、彼の治療の根源は気功でした。

だから中国鍼には経絡を整える方法は無く気で整えてしまうのでしょう。驚くような技を繰り出す鍼灸師もいますが、その技は伝えることが出来ないと聞きます。

ただこの技は中国だけではなく、韓国も日本でも鍼の達人はみな気功の達人でもあります

鍼治療の限界

脳卒中のリハビリ治療はQOL(キュー・O-・エル)生活の質を上げるまでになります。

元の状態に近くなるまで戻せる鍼治療ではありません。

これは東洋医学が源典「黄帝内経素問霊枢経」を只管忠実に読み込んで解釈し、治療をに工夫を加えてきただけだったからです。

脳卒中は脳に原因があります。脳の治療が出来なければ元に戻すことは出来ません。それはバイブルは紀元前に書かれたもので、脳というものがどのような働きをするものかは分からなかったのです。

 

西洋医学も同じことで、脳の働き機能などが解明できて来たのはここ100年にもなりません。

鍼灸のツボ経絡も頭皮を通って描かれています。しかしツボの効用は耳の疾病目の病気を治療するためのツボで、脳神経を刺激することを考えたものではないのです。

ですから新しい考え方で構築された鍼治療でなけえば、脳に関する病気を完治させることは出来ません。

その可能性を秘めているのは「手のひら先生の高麗手指鍼療法」「ノジェ式耳鍼治療」だけです。山元式新頭針療法はまた別の考え方で行う効果的な脳卒中治療法です。

 

現時点では脳卒中で生じた凝りや運動制限を解消する鍼治療がベストな選択になるでしょう。

限界を超えた鍼治療

二千年前にまとめられた鍼治療には致命的な限界がありました。それが脳と言う臓器について分からないことでした。

 

20世紀から21世紀に鍼治療が生き残っていくためには、脳の解明これは西洋医学の独壇場ですがその成果を頂き、鍼治療理論を構築していかなければならないのです。

手のひら先生の高麗手指鍼療法理論は、俄かには理解できないかも知れませんが人間が進化をしてきた生き物と言うことを治療理論に織り込んでいます。身体には進化の記憶と痕跡が残っていることを見つけ出しました。

これを治療に利用して行うことが、脳卒中後遺症治療に効果を発揮すると考えています。

 

因みに昨晩久しぶりに自分の治療を行いました。萎縮性加齢黄斑変性症の治療に注力していましたので、脳卒中後遺症については自然に治る方に任せていました。

左側に痺れ凝りがあるので右手のツボに鍼を刺しました。右利きなのでちょっと鍼を刺すのは不便です。

それにツボに鍼を刺すのですが、何本刺すのか強度の検査をしなければなりません。

すると2本と出ました。第1次運動野をコントロールするツボはおよそ4か所あります。進化は3段階なので3×4 そこに2本刺すので計24本を指先から刺します。

1か所に2本の鍼を刺すのは痛かったですね!この強度の重用性に気が付いたのは最近のことでした。

身体に何本刺すかなんて過去に考えた人はいたでしょうか?なぜなら達人名人は気を送りこむから鍼を何本刺すかなんて考える必要がなかったからです。

 

さて、治療効果の報告です。寝て気が付きました。左半身がいつになく緩んでいます。肩甲骨周り塊の凝りが少なくなっているので、左手の可動域が広がって手が上がるようになりました。仙骨回りはなかなかストレッチでもほぐれませんでしたが、左股関節が緩んで原因不明だった腰の痛みも少しですが解消したようでした。

 

脳の運動野のツボを以前よりしっかり把握したこと、ツボに刺す鍼の本数を正確に刺すようになったこと、このことだけで身体が大きく変わっていくことを実感しました。

 

12年ほど前の脳溢血は橋と言う部分でした。そのMRI写真を先日初めて見ましたが、ポッカリ大きな穴が開いていて改めて危なかったんだと感じました。

 

脳神経の再生は海馬が行っているので、今日は海馬を中心に鍼治療してみようと思う。

 

そこで生まれた神経を患部に運ぶメカニズムを解明したのが、母校の後輩だったらしいと数年前読みました。いらないニュースですが。

今確認しましたが、両手を伸ばすと以前より伸びています。立ち上がりは軽くなっています。重いのですが腰回りは緩んだ感じがあります。

 

手のひら先生の高麗手指鍼療法

手のひら先生の高麗手指鍼療法