鍼灸の面白さと難しさ 点と線と面
東洋医学で漢方薬と鍼を比較すると、漢方は面鍼は線と点であると言えます。
漢方薬を考えるとき太陽膀胱経というときは、大きな面で考え診断します。
鍼灸はご存知のようにツボが経絡の線の上に並んで、経絡を診断し調整するためにツボに鍼を刺すことになります。
脳溢血後遺症の治療をしている中で、運動がなかなか改善しないので研究しなおすことにしました。
ツボではなく今回は運動野としての大脳の中央前回というところを、今までは1点のツボとして決めていたのを、改めて調べることにしました。
すると当たり前なのですが、運動野はある幅で長さを占める面としてとらえるべきだったのです。
ペンフィールドのホルムンスクを見ればわかっていたはずなのですが、これは少々ツボにこだわりすぎでしたね。
厳密に突き詰めて考えれば、運動野でも手や足顔を分担しているはずなのですが、そこまでは現時点では正確に把握する術がありません。
ともあれこのことを理解したので、昨晩はこれを自身の身体で検証してみました。
それと前から実験していてそれなりの効果を出している、左右の脳のバランスです。
今回はそのことも入れながらの実験です。
人体実験、自らの身体を使ってですが。
本日の報告です。
なんか身体軽いっす!
一層緩んできた感じがします。
左腕右と同じように伸びます。
少々硬い制限がある感じがしますが、肩の三角筋も柔らかくなって肩甲骨回りも緩んでます。
腰の中の方の筋肉の痛み、なんか消えてます。
大腿部裏にまだ違和感がありますが、ふくらはぎが軽くなっていて、足全体の動きもスムーズです。
明日はもっと変わるでしょうか?
楽しみになってきました。
それにしても高麗手指鍼は考えれば考えるほど、楽しいことが盛りだくさんです。