脳溢血脳梗塞後遺症 治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼の脳溢血脳梗塞後遺症治療について語ります。

第一次運動野に鍼を打った結果

第一次運動野が体の動きをコントロールしている

頭の中央の大脳は少しへこんでいます。

前の方が中央前回、後ろ側が中央後回とよばれます。

中央前回は運動命令を出す場所で、中央後回は感覚を受け取るところとされています。

脳卒中で運動麻痺になるのは、運動命令が手足末端まで届かないことで起きます。

昔から鍼灸師の間では言われていることですが、発症してすぐに鍼やお灸治療をすれば回復は早いという事です。

むかしと言っても大正や昭和初期は早期に退院することがあったのでしょう。すると鍼灸師の治療は直ぐに始められたのです。

現在の医療制度では3週間は入院します。早期に鍼灸など絶対始められるわけがありません。熱いお灸なら血圧が上がるとして絶対禁止されてしまいます。

 

リハビリを重視している病院のサイトでは、早期のリハビリ開始は効果が出ると実績を謳っています。

 

ただし長期にわたって手足が動かないと、運動命令もだんだんと弱くなってくるようです。おそらく中央前回後回は連動していて、命令と反応との情報のキャッチボールをしているのでしょう。

鍼を打つとどうなる

運動命令を出す中央前回
手のひら先生の高麗手指鍼では、独自に中央前回のツボを発見しました。さらに進化論を融合させたことで、フェーズごと3か所に分かれています。

高麗手指鍼にはこのツボはありません。この辺に打っても効果は期待薄です。3,4年前に気が付いたのですが、中央前回後回は1点のツボではなく、幅を持っています。

ただここを刺激しても途中で途絶えていたら伝わりません。そこに相当する神経のツボを刺激する必要があります。

神経を再生することは簡単ではありませんが、脳の柔軟性脳の可塑性と言うようですが、あることを期待して治療することになります。

脳神経は海馬で産生されるそうですが、それよりも命令が迂回してたどり着くことの方が希望できます。

感覚を受け取る中央後回

命令が到達すれば手足は動きます。その動きなどの感覚は戻って中央後回に記憶されます。

これら一連の記憶は小脳と情報交換され、その記憶が納められます。

 

治療の効果

今まで特に起き上がる時に左腰が痛みました。ベットが悪いのかと考えたり、運動不足とか考えていました。治療家は自分のことが案外わかりません。

鍼を打ちました。

自分としては治療技術が進化し、鍼の刺激強度の重要性を理解しました。また最初に激痛の痛みが起きるのですが、すぐに刺激度は弱くても効果が出るようになります。

腰の痛みがこの2日ほどは無くなりました。そうなると足裏の感覚が弱くなっていたので、その治療もしてみようと意欲が湧いてくるのです。

実は足裏は浮腫んだようになって、感覚が鈍くなっていて回復は少々諦めていたところがありました。

昨日は強度を検査しながら鍼を刺しました。

鍼を抜くと黒みがかった血が出ました。昨日の今日でしたが、何かいい感じです。

元に戻ったわけではありませんが、鈍い部分が何か所かあったのが、足裏全体が感覚が鈍く広がって来た感じになってきました。

そのほか左半身首から腰までの筋肉が緩んできたようです。

昨日事務をしていると「グジュ グジュと音がするので何かなと思っていたら、固まっていた首が緩んできたことに気が付きました」

さらに背中も緩んでおり翌日になると、左腰が楽になっていることに気が付きました。

今後は命令経路の精査と脳溢血を起こした患部の治療をするか否か検討します。

 

さらなる経過はご報告いたします。

 

手のひら先生の高麗手指鍼療法

手のひら先生の高麗手指鍼療法