脳溢血脳梗塞後遺症 治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼の脳溢血脳梗塞後遺症治療について語ります。

脳卒中後遺症治療~サウンド・アキュパンクチャ効果

手のひら先生は高麗手指鍼研究のほかに、鍼灸の古典に則った音の治療研究も行っています。

紀元前の書物には書かれていても、それ以後研究された方はいなかったのでしょう。

一切の文献には載ったことがありません。

不眠を治すCDを中国人が発売していたのを見たことがありますが、効果はなかったのでしょうね。

色で治療する方は日本いますが、その効果はどの程度なのかは分かりません。

音は難しかったのでしょう。

ご臓の音が二千年以上前に決められたのに、それ以外の腑の音などは分からなかったようです。

現代の西洋医学は脳の研究が中心です。病気を克服するには脳を知ることが大切になっています。

脳溢血を発症した時現状の高麗手指鍼そのものでは、治せないと分かっていたので、進化させようと考えました。脳神経のツボの発見が急務でしたが、それには大きな壁がありました。ここのことは機会を改めて書きましょう。

ツボが決まった時にどのような音が当てはまるのか探りました。すると規則的な法則があることも分かりました。

最初にそれを具体的にしたのが「不眠症対策CD」でした。商業的には今は失敗かもしれません。

現時点で実験を兼ねて試作し試聴しています。

最近まで左耳の聞こえが悪かったのですが、本日気が付いたのは左右同じレベルになっていたことです。

理論的には左右から入る音を変えたりして、正しいはずだったのですが実際とは違っているようです。まだ研究の余地ありです。

しかし何らかの効果が出たという事は、先が明るいという事でもあります。

勿論脳溢血後遺症で残っていた凝りが、少しづつ解消されているのは実感しています。また歩行がスムーズになってきたのも分かります。

昨日は気が付くことがありました。それは「うつ」です。周りに人がいないので正確なところは分かりません。

以前購読していた医学雑誌に、老人病には「うつ」が隠れていることがある。このような記事を読んだことがあります。

そこで昨晩は「脳梗塞脳溢血後遺症治療」ではなく、「不眠症対策CD」を聞きました。うつの陰に不眠が隠れていることが多いからです。そういえば最近は睡眠時間が短めか、足りないかなと感じていました。

眠りました!気持ちよかったです!

なぜ早く効かなかったかと言うと、音楽は苦手な私が音作りするには大きな壁があります。

ローランドという会社からSONARと言うDTM(デスクトップ・ミュージック)を作るソフトを売って居ました。それがどうやら使えるま出には、相当苦労しました。それがギターで有名なギブソン支配下になったと思っていたら、販売会社が移ってしまいました。そして倒産です。

退院後調べるとそれがシンガポールの会社が引き継ぎ、ソフトは無料になっていました。ビジネスは驚きの連続です。

しかし使ってみるとこれが以前より快適に使えます。ただし曲をウォークマンに映すのに難儀していました。というわけで「不眠症対策曲」がいつの間にか消えていました。

そこでこの度再インストールして聞いたわけです。

いよくが失われていましたが、なんとなく前向きになりそうな気がします。

サウンド・アキュパンキュチャが完成すれば、毎週の鍼治療を補完するものとして、また治療が難しい認知症や脳血管障害など様々な疾患に対応できます。

取り敢えず自らの「脳溢血後遺症治療」のサウンド・アキュパンクチャの完成に注力しましょう。

 

手のひら先生の高麗手指鍼療法

手のひら先生の高麗手指鍼療法

  • 作者:長谷川 和正
  • 出版社/メーカー: 風詠社
  • 発売日: 2019/11/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳梗塞後遺症治療 その4

もう10年前から妹のパーキンソン病治療を行っています。

脳のツボの発見に5年を費やし、理論を構築するまで5年かかりました。

ツボの発見から症状の改善はしていました。

問題になる脳神経は大脳基底核です。ここのメカニズムは専門書や月刊「Clinical Neuroscience の特集 パーキンソン病治療 New Standards」2011年 5月 Vol.29 中外医学社 

何回か読みましたがメカニズムが複雑でよく理解できません、実際のところ。

ただ鍼で刺激する時は、補寫の診断と技術があるので、対処可能なのです。

大脳基底核の働きは運動のコントロールです。うまくいかないとパーキンソン病の症状の1つである震え、はここの働きに障害があることが原因になります。

 

さて、脳溢血脳梗塞の治療です。私が8月に脳梗塞を発症して、現在はリハビリ中です。

脳梗塞の後遺症はあまり感じていないのです。それよりも脳溢血後10年経過して良くなっていたはずの、左半身の痺れを含む後遺症が顕著になりました。

病院のベットの上で鍼治療を行った時は、体の冷えをとるために専念しました。6週後に退院し血栓の精密検査を1か月行いました。

手のひらに刺す高麗手指鍼とはいえ、どこに鍼を刺したらよいか?診断をすることは難しいものがあります。

脳神経のツボは30か所もあります。

成書を読めばそこここの働きは理解できます、しかし人間の体は統一して連動して動くものです。西洋医学ではどこを・どのようにして・どの程度の刺激をするのが正解かは計算できません。

例えば手に起きた痺れはなぜ起きるのか?考えると今までは血流障害が原因と漠然と考えていました。

昨日外に出て傾斜のある所を歩きました。歩行がスムーズでした。腰の周り仙骨周辺が柔らかくなっています。それが原因でした。

なぜ改善したかと考えると、大脳基底核の調整をしたからです。

そのツボに何本鍼を刺せばよいのか?昨日計測すると7本でした。

驚きました!

鍼を刺しました。その後室内を動き回り、数時間後外に出て足場の悪いところでしたが、スムーズに歩き回ったのでした。

仙骨に凝りが出来歩行に制限が生じるのは、血流よりも筋肉の動きをコントロールする脳神経の個所の不調が原因だったのだと実感しました。

脳溢血後遺症患者さんの運動麻痺は、第1次運動野の運動命令が発症から時間を経過するほど、その強度が弱まっていき最後は弱世をしくなっていくそうです。

ただこれも鍼の刺激で強くできることは可能です。

ただそれだけでは効果的ではなく、運動制限を起こしている大脳基底核の調整を行わないとなりません。

ただ鍼治療な中で出来るのは「手のひら先生の高麗手指鍼療法」だけになります。

高麗手指鍼講座の中では脳神経のつぼもないうえ、位相に分けて脳神経のツボを見出すことは不可能なのです。

勿論既存の伝統的な鍼治療も近代になって出現した、多くの鍼療法も脳の治療は出来ません。

唯一ノジェ式耳鍼では脳神経に対応するツボが、フェーズごとに描かれています。しかし博士はフェーズの意味まで理解できなかったのかもしれません。

なおかつ物理刺激なので補寫の概念はありません。なおかつ経絡調整と呼ぶものはありません。

項を改めて述べますが、特に進化とともに積みあがった脳の組織は、障害を起こした場所だけを治療するだけでは不十分で、経絡調整をすることが脳全体を統一して修復しなければなりません。

本日も大脳基底核を治療しました。診断すると5本鍼を刺せと出ました。昨日より2本減りました。

レーザー治療機も併用しました。鍼治療した後に補助として行いました。

本日間を空けて診断すると、鍼の本数は1本になりました。

これを繰り返すことで神経が蘇生していくのでしょうか?

 

手のひら先生の高麗手指鍼療法

手のひら先生の高麗手指鍼療法

  • 作者:長谷川 和正
  • 出版社/メーカー: 風詠社
  • 発売日: 2019/11/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳梗塞後遺症治療 その3

さすが若大将 加山雄三さんはすでに退院し、コンサートも再開したとのことです。

自分で判断し入院したそうですが、その判断力はお見事です。そして後遺症もないうえに、お仕事も始められたのは見事としか言えません。

 

私自身のことを言えば比較的早い判断で病院に行きましたが、運動機能はすぐに回復しましたがその後言語機能がおかしくなったりしました。

血栓が点滴の影響もあったかは分かりませんが、血栓が脳の広範囲に広がってしまったことで入院も長くなりました。

脳梗塞はワーファリンで血栓を作らないようにしています。しかしまだその数値は不安定なので、いま少し治療については気を付けないといけません。

さて、脳梗塞は突然予告もなくやってくる、脳卒中より恐ろしいですね。脳卒中は高血圧など納得できる原因があるからです。

では何故脳溢血になってしまったかと言うと、NHKの造語「キラーストレス」の治療法を知らなかったからです。

生理学西洋医学解剖学などは西洋医学の方が上です。東洋医学の知識では対処できません。NHKの番組「人体シリーズ」を見て初めてそのメカニズムを理解できました。

40歳から鍼灸学校に入った私は、不得意科目は生理学と解剖学でした。ホルモンの働きや脳のメカニズムまで理解していたなら、キラーストレスなど簡単に治療できたはずです。

血栓を作らないためにはワーファリンなどの薬を常用しなければなりません。

しかし我々の体は血栓を作るメカニズムも、それを溶かすメカニズムもあるわけです。体験してみないと解決法を考えない、厄介な職業でもあるわけですが、血栓に関しては東洋医学も西洋医学も根本治療は現在はありません。

 

どうも血管内部の内皮細胞がその働きをしているみたいですが、血管を調整する方法は東洋医学にはありません。

そこで今考えているのは、音で動脈静脈の内皮細胞に刺激を与えることです。静脈の血栓は元サッカー日本代表高原直泰選手が、移動中に発症してエコノミー症候群として、広く知られるようになった病気です。

運動選手でも突然発症する、予告もない予知もできない疾患をどうにかして対処できないか?

自らの治療も含めて対処法を考えているところです。それが音で治療する、サウンド・アキュパンクチャの考え方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳梗塞発症その後 02

脳梗塞発症しましたがその後遺症ではなく、10年前の脳溢血の後遺症が強く出ています。

 

加山雄三さんは脳梗塞発症しても、自己判断が早かったのと処置が適切だったのとで、早くも職場復帰したようですね。めでたしです。

私の場合は比較的早く病院に行き、点滴処方で梗塞が起こした症状は治りました。しかし血栓が広範囲に飛んだようで、結局6週間の長期入院になってしまいました。

 

今苦しんでいるのは10年以上前に脳溢血を起こし、かなり克服していたはずの後遺症がぶり返したように出てきています。

 

鍼灸師というのはつくずく因果な商売と思うのですが、前回の脳溢血後遺症をなおそうとして、手のひらの中に脳神経のツボを掘り起こすことが出来ました。さらにそれらのツボをどのように運営していくかは、進化論を絡めて理論化しました。

その基本原理を本にして11月より販売しています。原稿は5月に書き上げたのですが、8月に突然脳梗塞を発症してしまいました。

 

幸運だったのは五体は健全に近いので、後は体力が戻るところまで来ています。

意欲がなかなかわかないのですが、これは脳へのダメージが少なからず影響しているのでしょう。

鍼治療も行っています。温灸治療も併せて行っています。

ここで効果が出ていると実感するのは、サウンド・アキュパンクチャの効果です。すでに「不眠症対策CD」として販売していますが、この分野はインチキ商品が多いのを忘れていました。同じ類のものと思われたのか売れませんね。効果は自分自身も実感しており、体験してくれた方にも好評だったのですが。

 

少々横道にそれましたが、今は脳神経の音と経絡調整の音を入れて聞いています。まだまだ調整するところがありそうですが、後遺症の凝りが和らいできたほか少し意欲が出てきたでしょうか。

入院する前は脳溢血後遺症の患者さんも、かなり手足の運動が改善していました。これは脳神経のツボの刺激と経絡調整でした。これはYoutubeに動画を載せていますのでご覧ください。

この成果はまだかかるようですが、私の行っている高麗手指鍼は鍼の範疇から飛び出したような内容になっています。興味が起きた方はぜひ本をお読みいただきたいと考えます。

鍼治療とは何か?私の行っている鍼治療の原理はどこにあるのか?などなど、鍼灸学校の生徒のころからのことも書いています。

よろしくお願いいたします。

 

手のひら先生の高麗手指鍼療法

手のひら先生の高麗手指鍼療法

  • 作者:長谷川 和正
  • 出版社/メーカー: 風詠社
  • 発売日: 2019/11/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳梗塞を発症していました。

突然右手が上がらなくなって、しばらく様子を見ましたが回復の兆しがないので、これは脳梗塞を発症したのだと以前緊急入院をした病院に入りました。2019年8月26日の朝でした。

点滴を受けて翌日には手は良くなりましたが、血栓があちこちに飛んでいてロレツが回らくなった日もありました。

症状としては重かったようですが、早い治療開始をしたため後遺症は外からは見えません。

6週間と長い入院だったためベットの上で、脳梗塞の原因と対策を携帯電話で検索を飽きるまで調べました。退院は10月8日になりました。

まさか自分が脳梗塞になるとは考えてもいなかったのです。関連する症状らしきものもなかったからです。

誰もが知っている芸能人もスポーツマンも、脳梗塞を発症しているんですね。

 

最近は元気だった若大将加山雄三さんを始め、頑丈なはずのプロレスラー天龍さんは、フジテレビに日曜日「僕らの時代」で、長洲さんと棚橋さんと対談していました。そこでは脳梗塞の体験を話していて、体格の良いスポーツマンでも発症するんだ。その記憶があったのですがね。1年前のことでした。

 

フリーアナウンサー大橋未歩さんは若くして発症してますね。今は元気にテレビで活躍してますが。

そのほか磯野貴理子氏、西城秀樹氏、桜井和寿氏、各氏などこの病気を発症された方は多いのですね、

原因を考えるとストレスが心因も体力も、相当掛った結果などかとも推計できますが、問題はなららいようにする仕組みがあり、それを正常に働くようにすれば再発を防げるのではないかと、ベットの上ではひたすら考え続けていました。

 

10年前に脳溢血で入院した後、5年かけて手のひらにツボを見つけ出し、さらに3年を掛けてその使い方を理論化したのでした。そのおかげでやっと元に戻ってきたと思ったら、反対の側の脳梗塞を発症した次第です。自分お体を実験台にして治療法を見つけ出すなんて、因果な商売だな鍼灸師はと考える次第です。

 

脳梗塞の再発はワーファリンのおかげで良い状態ですが、後遺症や低下した脳の働きを全体として回復させるには不十分と考えました。

 

前回の体験で始めた「音で治療」を進めてみようと考えました。これは鍼灸の源典「黄帝内経素問霊枢」の中にも、五臓に対応する音が決まっています。色もありますがこれはほかの方が研究しています。音はさすがに中国でも誰も理論化は出来なかったようです。

 

最初は「不眠症対策用CD」として販売しているのですが、この分野はご存知のように「羊が1匹 羊が2匹」の類が多く、最近になってやっとこの呪文はインチキと認識されたようですね。

脳梗塞を発症するまではリウマチ患者さんに試聴していただいていたのですが、指関節に変化が起こる前に私が入院してしまったのでそのままになっています。

 

現在はまず自分ように「脳梗塞後遺症対策」のサウンド・アキュパンクチャを3回作り直し聞いています。

作り直したのは音数を厳選したのと、体の冷えをとる音をいれたためです。1日3,4回聞いているのですが、まず冷えが改善したのには驚きました。左半身は36度を下回ることがなくなりました。それとともに食欲と意欲が少し出てきた感じがします。

 

昨日今日とブログの更新をしているのもその結果です。

 

また冷えは取れたのでそれでは経絡治療の根本、高麗手指鍼では五治処方が音で出来そうなのです。

 

妹のパーキンソン病もこれで対処できればと考えています。

 

脳梗塞を起こした右半分は後遺症は少しですが、良くなっていたはずの脳溢血の左半身後遺症がぶり返してしまったので、今はそれの治療に専念しています。

 

ところがこのサウンド・アキュパンクチャの効果で、冷えが治ってきたのです。しびれも少なくなってきたようです。

いま少し研究の余地があるかな?

 

 

手のひら先生の高麗手指鍼療法

手のひら先生の高麗手指鍼療法

  • 作者:長谷川 和正
  • 出版社/メーカー: 風詠社
  • 発売日: 2019/11/01
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脳溢血治療法脳神経のどこを刺激すべきか方針が決まりました

 2年ほど前に開発してあったMGOT はツボに何本鍼を刺せば、適正な刺激になるかを計測できるすぐれものです。

治療の中でどのように使えば最大の効果を出せるのか、少々考える時間が必要でした。

MGOTは今は8種類で使い分けています。

色分けは東京競馬場が近いので、1枠から8枠の色に習って分けています。

 

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MGOT

 

東洋医学では「陰極まれば陽となし、陽極まれば陰となる」という言葉があります。

極限まで行ってこれ以上無いところまで行き着くと、反対側に移ってしまうということです。

極右の思想が極まると極左になる、なんてことを学生運動の頃聞いたことがありました。

冷えが入って極限まで冷え切ってしまうと突然発熱する、これなどはこれを表現したことになると聞きました。

しかしこれが鍼治療の中で体験するとは思いませんでした。

MGOTでは患者さんの負担が少ないように、入江式フィンガーテストを使って診断します。

正しいか否かはOリングテストでも検証できます。

例えば5本刺せば良いと出たとします。

鍼を1本2本と増やしていき5本を刺したあと、Oリングテストで検証します。

Oリングテストの結果はクローズです。

実はこれには一工夫があります。

クローズになるには鍼は経絡に対し補瀉を考慮して刺すことになります。

そこに今1本鍼を加えたとします。すると指はオープンになるのです。

これはどういうことかというと、補瀉を考えなくてもそのツボの状態を良くしようとするなら、補瀉を考えなくてもその本数で治療すれば良いということを意味します。

脳溢血脳梗塞の後遺症治療では脳神経の関連箇所は、ツボにしても数箇所は出てきます。

そのツボのすべてを計測して鍼を刺すのは、なかなか難しいことになります。

そのすべてを治療したから良いかというと、鍼が増えて痛いだけで効果が出ないかもしれません。

治療というのは案外重要な場所、1箇所か2箇所のほうが効果を出せるのです。

私独自ですが治療箇所が多いと、脳のほうがわからなくなるとと考えるのです。

ではどこが問題箇所なのかといえば、第1次運動野の大脳皮質中心前回がそこに当たります。

以前NHK脳卒中の特集番組を放送した時に、運動野からは電気信号が出て、動けというような命令がはじめは出ているそうです。

しかし長がいあいだ麻痺で腕も足も動かないと、その命令信号がだんだん発せられなくなって弱まってしまうそうです。

手のひらの中の運動野は以前書きましたが、ペンフィールドホムンクルスでも分かるように、手のひらの中ではある幅をもったところに、4,5箇所のツボになって現れます。

そこに鍼を適宜刺すことで運動野から出される、命令信号が強化されるのです。

途中の状態についてはMGOTで特に状態が悪くなければ、脳の可塑成を考慮して無視しても良いのでは無いかと考えています。

自分の治療では患者さんに治療するようには行かないので、左右の運動野を補または瀉するだけになっています。

それだけでも効果が大きく出ています。

例えば左足に体重が大きく負荷がかかると、今まではよろけるようなバランスを崩していました。

この原因はおそらく長らくウォーキングや筋肉トレーニングをおこなっていないので、筋肉が衰えた結果このような状況になっていると考えていました。

ところが今まで書いてきたMGOTに以前に比べれば、何十倍かの鍼を刺してみるとその効果は飛躍的に変わりました。

例えば腕の可動域が大きく広がり、肩甲骨周りの凝りが減り、そして何より歩行時に左右の足が違和感なく、まっすぐに出せるようになりました。

前に書きましたがお一人のご婦人は、治療回数を減らして毎週から隔週の治療になり、あとは日々のリハビリに注力するように回復しました。

もうお一人は感覚が戻ってきており、足の運びも外から回すようにして前に出す、いわゆるぶんまわし運動から真直ぐ前に出せるようになりました。

つまり損傷を受けた部分の修復を中心にしなくても、、運動野を補強することが脳全体の修復が図れることだと思います。

脳卒中後遺症を治療する

 

 私を含めて脳卒中後遺症治療を行っていますが、その治療法は簡単ではありません。

なぜなら理論も治療法も無いに等しいからです。

文献では発症して1ヶ月以内に鍼やお灸をすると、なんの後遺症も残らなかったという症例が載っています。

今の医療制度では救急搬送された場合、最低でも3週間は入院します。

リハビリ処置をすれば3ヶ月は退院できません。

そこに鍼灸の入り込む余地はありません。

さて手のひら先生スタイルの高麗手指鍼で、長期に渡り脳溢血の後遺症を治療したのは、私自身以外はありません。

自分自身を治療するのですから妥協はありません。

イデアが湧けばすぐ実践です、結果が出なければまた次の手法を試します。

しかし既存の技術では後遺症は治せない、それほどの効果は望めないと考えています。

少しづつでも改善るのが分かっていても、患者さんはそれでは納得しないで、治療中断してしまいます。

そこが治療家として困ることです。

脳溢血の鍼治療なんて治療法が確立しているわけではないので、なおさら治療は困難になります。

患者さんの状態を見ながら且つ新しい方法を研究し模索しながら治療することになります。

新しい治療法といえども、研究し工夫する下地はあるわけです。

いかにしてツボの運用をするかに掛かっているのです。

説明は難しいのですが、私のホームページに説明しているように、手のひら先生スタイルは独自の発想のもとに構築されています。

同じツボに鍼を刺しているようで、実は狙っている効果は全く異なるというようにです。

特に手のひらの中には3層に重なってツボが表現できます。

tenohiras.com

したがって例えば胃のつぼにさしているつもりでも、実は脳の大事なツボ刺激をおこなっていることがあり、それが思いがけない効果を生み出すことがあるのです。

伝統的な鍼灸技術では決して現れれこない、それが高麗手指鍼でありそれを理解してはじめから治療ができるのが、手のひら先生スタイルになります。

さて脳溢血患者さんで痙性麻痺の患者さんがお二人来られています。

お一人は運動制限があるものの手足は動きます、お一人はかなりの制限があり片足はいわゆるぶんまわし運動をし、片手はかなり不自由です。

今回紹介する方は前者です。

運動命令を発する第1次運動野と呼ばれる、大脳皮質中央前回の刺激方法に工夫をしました。

これもツボは確定していたものの、刺激方法が足りなかったのに気が付き、改めて検証し実践したことで動きが変わりました。

やがて傷みがあり制限されていた腕の可動域も広がリました。

更にこの間にひょんなことから逆に患者さんに教えてもらったことでしたが、左右の脳半球を密接にしている脳梁の効果です。

これを刺激することが人間全体の身体と脳の活性化をもたらすことを知りました。

高麗手指鍼は身体を左右に分けて治療しているのですが、そのことの理解がまだ不十分であったことを知ったというわけです。

この方は毎週から隔週の治療になりました。

もうお一人の方も足のぶんまわしからまっすぐに足を伸ばせるようになりました。

手の動きも足ほどの改善はないものの、当初よりは遥かに巧緻運動ができるようになってきました。

2019年2月25日現在の報告です。